注文住宅を建てるときは「施主支給」をしたほうがいいの?
おすすめの商品やトラブルにならない進め方について知りたい。
そんな方に向けて、この記事では施主支給のメリットデメリットやおすすめアイテムについて紹介します。
施主支給を上手に活用すれば、注文住宅のコストダウンも可能なので、ぜひ参考にしてみてください。
▼この記事を書いた人▼
施主支給とは
施主支給とは、ハウスメーカーや工務店の標準仕様から選ぶのではなく、施主が自分で設備や建材を購入して、ハウスメーカーや工務店に支給することです。
人気のアイテムとしては、
- 洗面ボウル・鏡
- タオルハンガー
- トイレットペーパーホルダー
などの小物がメインです。
施主支給はイレギュラーと考えて!!
結論から言うと、施主支給はあまりおすすめしません。施主支給はめちゃくちゃ大変で、トラブルも多発します。
そもそも施主支給にメリットしかないなら、みんな施主支給してるよね…っていう話でして。
基本的にはハウスメーカーの標準仕様から選んだほうが、楽しくスムーズに住まいづくりができます。
施主支給はヤメておくべき5つの理由
施主支給のメリットは、自分たちが商品を探してくることで、標準仕様よりも安く済ませられる可能性があること。
また、標準仕様がイマイチな場合にも、自分たちが好きな商品を入れて、おしゃれなマイホームを作ることができます。
ただ、こうしたメリットをかき消すほどのデメリットも…。
- そもそも施主支給を断られるケースがある
- 施主支給はメーカー保証の対象外
- 意外と安く済まないケースも多い
- 住まいづくりの負担が大きくなる
- 施主支給品は住宅ローンに組み込めない
順番に解説していきます。
①そもそも施主支給を断られるケースもある
ハウスメーカーや工務店によっては施主支給を断るケースもあります。
というのも、住宅メーカー側には施主支給のメリットがあまりないからです…。
- 住宅メーカーの利益が減る
- 施主支給品は責任が取れない
- 現場の大工さんの負担が増える
などなど。
住まいづくりを始める段階で、施主支給してもいいかどうかを営業マンに聞いておくことは、後々のトラブルを避けるために大切です。
②施主支給はメーカー保証の対象外
施主支給したアイテムは、ハウスメーカーの保証の対象外になります。
厄介なのは、施主支給したアイテム以外のモノでも、自己負担になる可能性があるということ。
- キッチンを施主支給
- 水漏れした
- 床が傷んでしまった
⇒ 床の張替えも自己負担に…
みたいな感じです。
本来なら保証を受けられたはずのモノでも、自己負担になるケースがあります。
③意外と安く済まないケースも多い
施主支給の場合、自分たちで商品を調達しても、取り付け工事は現場の大工さんに依頼することになります。
その際は、別途取り付け工事費用はかかり、割増料金になることも多いです。
結果的に「全然安くならなかった…」というケースも多々あります。
大手ハウスメーカーの標準仕様の設備は、TOTOやLIXILから一括で安く仕入れているので、基本的にお得なのは標準仕様です。
施主支給による減額は大きくても10~20万円ほどなので、ガッツリ減額したい人は他の部分を見直してみるのがおすすめです。
:【金額順】注文住宅のコストダウンのコツ15選。予算オーバーを解消!
④施主の負担が大きくなる
施主支給をする場合、施主にはやらないといけないことがたくさん出てきます。
- サイズ・配管・電圧の規格チェック
- 図面の作成
- 現場の邪魔にならないように保管&支給
などなど、モノによっては「全部施主がやってね」という場合もあります。
ただ単にAmazonや楽天で買って終わりではないので、その点はご注意を。
⑤施主支給品は住宅ローンに組み込めない
施主支給した商品は、住宅ローンに組み込めないこともあります。
金額の大きなキッチンやユニットバスなどを施主支給する場合は、住宅ローンのことも少し考えておくのが良いかなと。
施主支給のおすすめアイテム6選
「それでも施主支給したい!!」という人に向けて、「これならトラブルになりにくいよ」という施主支給アイテム6選を紹介します。
ポイントは、大がかりな配管・配線工事が必要になるものはヤメておくこと。
施主支給するなら、こまごましたアイテムがおすすめです。
①洗面ボウル
出典:サンワカンパニー
洗面ボウルは値段も安く、おしゃれな商品も多いのでおすすめ。
配管工事も簡単で、DIY経験がある人は自分で取り付けることもできるかと思います。
②照明器具
出典:Instagram/One’s Home
キッチンのペンダントライトや、寝室のシーリングライトなど、照明の一部を施主支給するのもおすすめ。
ハウスメーカーに依頼するよりも安くなることが多いです。
「こういうタイプのやつをつけたい」というのは事前に伝えて、配線工事だけはやっておいてもらいましょう。
③カーテン
カーテンはネットや店舗で購入したほうが安いです。
カーテンレールを取り付ける場所には下地が必要なので、場所や高さの指定までは設計段階で詰めておきましょう。
※届くまでに意外と時間がかかるので、オーダーは引っ越しの2週間前までには済ませておくと安心。
④タオル掛け
出典:KAWAJUN
洗面台やトイレのタオル掛けは、取り付けも簡単で、値段も安いのでおすすめ。
取り付ける場所には下地補強をお願いしておきましょう。
⑤トイレットペーパーホルダー
出典:KAWAJUN
トイレットペーパーホルダーも施主支給におすすめです。下地補強の場所だけは営業マンと打ち合わせしておくべし。
⑥宅配ボックス&ポスト
出典:Panasonic
宅配ボックスやポストなども、施主支給することで安く済むケースが多いです。
外構業者さんと相談して、取付だけをお願いする人も増えています。
施主支給の人気メーカー2選
施主支給で人気のメーカーも紹介します。
いずれのメーカーも値段が安く、シンプルなデザインなので、どんな家にも合いますよ!
サンワカンパニー
サンワカンパニーは注文住宅において絶大な人気を誇るメーカーです。
- 洗面ボウル・鏡
- タイル
- キッチン
- ユニットバス
など、住まいのアイテムは基本的にすべて取り揃えています。
そのなかでも人気なのが「洗面ボウル」です。帰宅後にすぐ手洗いできるセカンド洗面台を考えている人にもおすすめ!
KAWAJUN(カワジュン)
KAWAJUNはステンレス製の“シンプルかっこいい商品”を多く揃えているメーカーです。
特に人気なのがトイレットペーパーホルダーやタオル掛け。
スタイリッシュなデザインが好みの方は、一度チェックする価値ありですよ!
【実体験】施主支給でよくあるトラブル
最後に、施主支給でよくあるトラブルもまとめておきます。
①予備を計算していない
大きな面積を占めるタイルやフローリングなどを施主支給する場合は、余裕をもって予備分も発注しておくことが大切です。
通常どのハウスメーカーも、タイルやフローリングなどは一定のロスを想定して、予備も発注しています。
予備がないと、予備が到着するまでの期間だけ工期も延長することになり、人件費などもプラスでかかることがあるので要注意。
②商品の到着が遅れる
施主支給の納品が遅れると、それだけ工期も延び、人件費が多くかかります。
ハウスメーカーなら常に在庫があるので納品遅れはありませんが、ネット購入などで施主支給する際は注意!
③荷物の置き場所トラブル
施主支給品があまりにも早く現場に到着してしまうと、現場作業の邪魔になるケースもあります。
タオル掛けやトイレットペーパーホルダーなどの小物なら大丈夫ですが、大きめの商品は大工さんたちの機嫌を損ねることも…。
取り付け日までは自宅で保管しておくか、作業日に到着するように手配するようにしましょう。
④海外製品(輸入品)が使えない
海外製のオシャレな商品を施主支給したいと考えている人は、電圧や配管の規格チェックもお忘れなく。
輸入品は国内製品と規格が違うことも多々あり、追加で部品や工事が必要になるケースもあるので要注意です。
まとめ
施主支給はイレギュラーなこと
- 施主支給は住宅会社に嫌がられることも
- 施主支給品はメーカーの保証対象外
- 取り付け工事なども割高
施主支給おすすめアイテム
- 洗面ボウル
- 照明器具
- カーテン
- タオル掛け
- トイレットペーパーホルダー
- 宅配ボックス&ポスト
⇒取り付けが簡単な小さいモノなら大丈夫!!
施主支給でコストダウンできることもありますが、基本的にはハウスメーカーの標準仕様内から選んでおくのが良いかと思います。
本気でコストダウンをしたいなら、いらない設備を削ったり、相見積もりで値引きしてもらうほうが有効です。
ぜひ以下の記事も参考にしてみてくださいね。
気になるハウスメーカーのカタログは揃えましたか?
カタログはいわば教科書のようなもの。カタログを広げて、夫婦で話し合うのも住まいづくりの大切な時間です。
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