注文住宅について調べているとよく出てくる「スマートハウス」ってなに?
スマートハウスにするべきかどうかも合わせて、知識ゼロの自分にも分かるように教えてほしい。
そんな方に向けて、この記事ではスマートハウスの特徴やIoT住宅との違いなどを初心者向けに分かりやすく解説しています。
難しい話は抜きにして、ポイントだけを解説していきますね!
スマートハウスとは|HEMSのある家
スマートハウスとは、エネルギーをかしこく使う省エネ住宅のことを指します。
- 太陽光発電
- 蓄電池
- エネファーム(燃料電池)
- エコキュート(給湯器)
上記のような設備を導入して、エネルギー使用量を上手にコントロールして…
スマートハウスは「HEMS」のある家
スマートハウスはHEMS(ヘムス)のある家と考えれば、非常に分かりやすくなります。
これはハウスメーカーに勤めて9年目にして、やっと僕がたどり着いた答えです。
HEMS(ヘムス)ってなに??
HEMSは、家の電気設備や家電を一括で管理できるシステムです。
- Home
- Energy
- Management
- System
の頭文字をとってHEMS。
HEMSの役割は、太陽光発電や蓄電池の電力をHEMSで測定して、電気のムダ使いを減らしましょうというもの。
HEMS導入時は、分電盤をHEMS対応のものにして、操作できるモニター端末を壁につけるのが一般的です。
“電気の見える化”が大きな特徴
出典:Panasonic
スマートハウス最大の特徴はHEMSによる【電気の見える化】にあります。
HEMSのモニターを見れば、
- 太陽光でどれだけ発電しているか
- 蓄電池にどれだけ貯まっているか
- 部屋ごとの電気使用量
なども、ひと目で分かります。
こうして電気を可視化することで、住む人の意識も変わり、電気の浪費を抑えることができるという仕組みです。
今どきのハイテクな暮らしもゲット
出典:Panasonic
HEMSがあれば、IoT技術を取り入れた「遠隔操作」や「AIによる自動制御」なども可能になります。
- スマホで施錠&開錠
- 帰宅途中にお風呂のお湯を沸かす
- シャッター・照明もスマホで操作
- 電気の使い過ぎをお知らせしてくれる
- スマートスピーカー(アレクサなど)と連動
など、これまで手動で操作してきたものが遠隔操作できるようになります。
HEMSがあれば、エネルギーをうまくコントロールするだけでなく、今どきのハイテクな暮らしが手に入りますよ。
スマートハウスとIoT住宅の違いについて
ちなみに、スマートハウスという言葉は
- アレクサ
- オーケーグーグル
的な意味で誤解されがちですが、厳密には少し違いまして…
「アレクサ」のようなスマートスピーカーで、家電や設備を遠隔操作できる家は「IoT住宅」と呼ばれています。
※IoT…Internet of Thingsの略称
スマートハウスはあくまで“太陽光発電や蓄電池をHEMSでコントロールして電気代を抑えようとするもの”。
そのHEMSに、いろいろな設備や家電を連携して遠隔操作できるようにするのが「IoT住宅」です。
スマートハウスは電気代が安くなる!
さて、そんなスマートハウス最大のメリットは“電気代を抑えられること”です。
パネルの容量や蓄電池の性能にもよりますが、スマートハウスなら月々の電気代は大幅に抑えられます。
- 月々の光熱費を少しでも抑えたい
- 太陽光発電や蓄電池の導入を考えている
という人は、初期費用と天秤にかけながら導入を検討してみてましょう。
スマートハウスの価格と初期費用
スマートハウスだからといって、家の構造や工法が変わるということはありません。
とはいえ、太陽光発電システム・蓄電池・HEMSなどの導入に大体350~450万円くらいの初期費用はかかります。
ハウスメーカーによっては太陽光発電システムが標準仕様だったりもするので、住宅会社によって初期費用は全然違います。
初期費用を回収できない可能性は?
初期費用を回収できないこともあるの?月々の電気代がそこまで安くならなかったら、高い初期費用を払うだけ損じゃん…。
結論からいうと、長い目で見ればスマートハウスはお得です。
人によっては太陽光発電で月々の電気代がプラスになるので、住み始めた後の家計はかなり楽になります。
また、電気代がプラスにならなくても、スマートハウスにするだけで、間違いなく電気代は抑えられます。
スマートハウスは大手ハウスメーカーなら可能
スマートハウスはHEMSを導入しているメーカーならどこでも可能です。
CMや展示場でお馴染みの大手ハウスメーカーなら、基本的にはどこでもスマートハウス化できます。
地元の工務店はできないところも。。
地元の中小工務店はHEMSを導入していないところも多いので、事前に確認しておきましょう。
※スマートハウスの定義は厳密に決まっておらず、太陽光発電だけで「スマートハウス」とアピールしている会社もあるので注意!
スマートハウスとZEHの違い
スマートハウスとZEH(ゼッチ)はなにが違うの?
これもよくある質問です。
ZEHはゼロエネルギーハウスという名前の通り、創エネルギーと消費エネルギーをプラマイゼロにしようというもの。
電気代を安くするというよりも、環境に優しい住まいにしようというのがZEHです。
国としては、エネルギー自給率アップや温室効果ガス削減を推し進めるために、各家庭へのHEMS(スマートハウス)の普及が必要。
そこで、「補助金あげるからZEH仕様にして?スマートハウスいっぱい建てて!」といった方針を取っているんですね。
ちなみに、国は2030年までにHEMSを全世帯(約5000万世帯)に普及させることを目標にしています。
出典:経済産業省 資源エネルギー庁 「長期エネルギー需要見通し関連資料」より
スマートハウスには補助金が出ます
ZEHとは別に、各都道府県や市区町村によって、スマートハウス(HEMS)に補助金が出るところもあります。
金額も市区町村でまったく違いますが、なかには蓄電池導入だけで10万円もらえるところも。
先着順の市区町村もあるので、スマートハウス導入時は必ず補助金があるかどうかもチェックしておきましょう。
時代はスマートハウス!前向きに検討しよう
このままいけば遅かれ早かれ、戸建て住宅にはHEMSが普及し、スマートハウスは当たり前の時代がやって来ます。
初期費用こそ高くつきますが、長い目で見れば電気代も抑えられ、より快適な暮らしを送ることができるスマートハウス。
マイホーム検討中の方は、前向きに検討してみる価値はありますよ。
気になるハウスメーカーのカタログは揃えましたか?
カタログはいわば教科書のようなもの。カタログを広げて、夫婦で話し合うのも住まいづくりの大切な時間です。
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