基礎知識

【木造と鉄骨の違いを徹底比較】メリットデメリットも現役社員が教える

木造と鉄骨の違いを11項目で比較【一級建築士が分かりやすく解説】

木造と鉄骨でどっちがいいの?住まいづくりを始めたばかりで、どのハウスメーカーがいいのか分からない…

みんなはどんな基準で、木造と鉄骨を選んだのかも知りたい。

そんな方に向けて、この記事では注文住宅の木造と鉄骨の違いをまとめています。

この記事を読めば、

  • 木造と鉄骨の違い
  • どちらが自分たちに合っているのか

も分かりますよ。

スーツくん
スーツくん
ちなみにこの記事を書いている僕は【大手ハウスメーカーの現役社員】です。一級建築士の資格も持っています。

※先に比較表だけ載せておきますね

項目 木造 鉄骨
費用 ×
品質 ×
自由度 ×
大空間 ×
耐震性 ×
耐久性 ×
耐火性 ×
気密性 ×
断熱性 ×
遮音性 ×
シロアリ ×

【結論】木造と鉄骨の違いはこんな感じ

まずは結論です。

  • 木造:住み心地が良い
  • 鉄骨:耐震性・耐久性に優れている

ざっくりいうと、上記のように切り分けできます。

どちらが正解・不正解ではなく、自分たちが住まいづくりで何を重視するかに合わせて決めることが大切です。

スーツくん
スーツくん
もう少し深掘りしていきます

木造のメリットデメリット

木造のメリットデメリット

まずは木造住宅のメリットデメリットを簡単に見ていきましょう。

木造住宅のメリット

  • 気密性・断熱性が高い
  • (価格が安い傾向にある)

木造住宅の最大のメリットは気密性・断熱性の高さです。

  • 気密性が高い=スキマが少ない
  • 断熱性が高い=夏は涼しく、冬は暖かい

です。

気温の変化が激しく、「四季」がある日本では

  • 熱しやすく冷めやすい「鉄骨」
  • 外気温に影響されにくい「木造」

どちらが適しているかは一目瞭然ですよね。

実際、鉄骨住宅は底冷えしますし、木造住宅のほうがエアコンや床暖房の効きも良くなります。

木造住宅のデメリット

  • 耐用年数が短い
  • 住宅ごとの完成度にバラつきが出やすい

木造住宅のデメリットは、鉄骨住宅よりも寿命が短いことです。

理由としては、

  • 木材は湿気に弱い
  • シロアリ被害

などが挙げられます。

鉄骨は傷みにくいけど、木造は傷みやすい。

スーツくん
スーツくん
木造でも60年以上住めるけど、点検やメンテナンスはしっかりする必要があります

また、工場でほぼすべて出来上がってくる「鉄骨」とは違い、「木造」は現場での職人作業も多くなります。

住宅ごとの完成度にバラつきが出やすいという点も知っておきましょう。

鉄骨のメリットデメリット

鉄骨のメリットデメリット

続いて、鉄骨住宅のメリットデメリットです。こちらもサクッと解説していきます。

鉄骨住宅のメリット

  • 耐用年数が長い
  • 大開口や大空間をつくりやすい
  • 耐震性が高い

言うまでもなく鉄は木より頑丈なので、耐震性や耐久性も高いです。

鉄骨ハウスメーカーも耐震性はかなりアピールしていて、

  • ヘーベルハウス:ビルに使う「重量鉄骨」で建てられる
  • セキスイハイム:柱と梁を溶接して一体化→高層ビルと同じ構造
  • 大和ハウス:耐震×制震×免震

といったように、もはや巨大地震がきても倒壊しないのは当たり前になっています。

スーツくん
スーツくん
今は「どれだけ内外装の損傷を抑えられるか」で競っていますよ
トヨタホームは安くて、自由度が高い

また、鉄骨住宅は柱と柱の距離を長くとれるので、

  • 大開口(大きな窓)
  • 大空間(柱や間仕切りのないLDK)

なども作りやすいです。

鉄骨住宅のデメリット

  • 気密性・断熱性が低い
  • (価格が高い傾向にある)

鉄は木材より400倍以上も熱を通しやすいため、断熱性能は劣ります。

また、鉄骨は現場で加工できないため、工場であらかじめ配線用の穴などが大きく開けられています(気密性の低下)。

スーツくん
スーツくん
鉄骨自体は「夏は涼しく、冬は暖かい」とは正反対ですね…

みんなはこんな基準で選んでいます【木造と鉄骨の選び方】

みんなはこんな基準で選んでいます【木造と鉄骨の選び方】

冒頭でも書いた通り、木造と鉄骨どちらが正解というものではありません。

1番大切なのは、自分たちが住まいづくりでゆずれないポイントを明らかにして、それに合ったハウスメーカーを選ぶことです。

  • 快適性を重視したいから「木造」
  • 頑丈さを重視したいから「鉄骨」

と大雑把に決めて、一度モデルハウスを回ってみるのも良いと思います。

スーツくん
スーツくん
参考までに、みんなの木造or鉄骨を選んだ理由も口コミ形式で紹介します

木造を選んだ人の口コミ

かなり長く木造住宅に住んでいます。鉄骨への憧れもありましたが、知り合いの大工さんに頼むことになり、「じゃあ木造かな」くらいで決めました。

なるべくお金をかけたくなかったから、うちは木造一択でした。

保温性や結露などを考え、寒冷地に住む自分たちは木造にしました。鉄骨はやっぱり熱伝導率が高いらしいです。

鉄骨を選んだ人たちの口コミ

バリアフリーを考えたときに、鉄骨のほうが廊下もドアも幅広くとれるので、鉄骨にしました。

木造マンションと鉄骨マンションの両方に住んだことがあり、木造はギシギシ言うし、虫食い?もひどかったので、鉄骨にしました。

窓を大きくとったり、広いリビングにしたかったから鉄骨にしました。

木造ハウスメーカーと鉄骨ハウスメーカー

木造ハウスメーカーと鉄骨ハウスメーカー

ハウスメーカーによっては、木造だけ・鉄骨だけのところもあります。

以下でまとめておくので、ハウスメーカー選びの参考にしてください。

メーカー名 構造
住友林業 木造
三井ホーム 木造
ヘーベルハウス 鉄骨
積水ハウス 鉄骨・木造
大和ハウス 鉄骨・木造※
セキスイハイム 鉄骨・木造
パナソニックホームズ 鉄骨・木造※
一条工務店 木造
ミサワホーム 木造
住友不動産 木造
トヨタホーム 鉄骨・木造※

※一部木造あり。メインは鉄骨。

それぞれの特徴は以下の記事で詳しくまとめています。

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木造or鉄骨を気にしないのもアリです

【個人的な意見】木造or鉄骨を気にしないのもアリです

最後に個人的な意見ですが、木造?鉄骨?を気にしないのも全然アリだと思います。

それよりも価格帯やデザインなどでハウスメーカーを選んだほうが幸せになれる人もたくさんいるからです。

木造と鉄骨の差は、どんどん小さくなってきている

木造と鉄骨の差は、どんどん小さくなってきている

現在は昔ほど木造と鉄骨に性能の差はありません。

今どきの木造住宅には、巨大地震に耐えられる耐震性能があり、メーカーによっては大開口も作れます。

また、全館空調の普及により、鉄骨住宅でも「夏は涼しく、冬は暖かい家」が手に入ります。

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「積水ハウス」さんに聞いてみた

鉄骨・木造どちらも人気がある「積水ハウス」の営業部長さんに聞いたところ、

うちは性能や価格ではなく、

  • ダインコンクリートが好き⇒鉄骨
  • ベルバーンが好き⇒木造

のように、外壁の好みで木造or鉄骨を選ぶ人がほとんどだよ

と教えてもらいました。

こんな感じで、現場レベルでも「木造と鉄骨の性能の違いはあまり気にしない人」が増えています。

なので、価格やデザインなど他の部分にウェイトを置いて、ハウスメーカーを決めるのも良いと思いますよ。

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木造VS鉄骨のよくある質問

インスタグラム(住宅スーツくん@家づくり)のフォロワーさんからいただいた、木造と鉄骨に関する質問もここで共有しておきます。

実際に木造と鉄骨はどのように決めるべきなのでしょうか?

住み心地や価格なら木造、耐久性や耐震性なら鉄骨、という人が多いです。

木造だとリフォームせずに60年住み続けるのは無理ですか?

古民家が人気なように、点検やメンテナンスをしていれば住めます。ミシミシする音や廃れた見た目が気になる人はリフォームしますね。

他のサイトやブログには「木造のほうが安い」と書かれていたけど、実際どうなの?

たしかに部材や基礎工事・地盤改良などは木造のほうが安くなりますが…坪単価ランキングのトップは木造の「住友林業」「三井ホーム」です。「積水ハウス」でも鉄骨より木造がやや高いです。ご参考までに。

木造も耐震性は十分なんですか?

大手ハウスメーカーで耐震等級3をとれるなら、特に心配ないと思います。ローコストメーカーや工務店などの軸組工法では、柱や筋交いを工夫しながら耐震性を保つので、間取りによって耐震性能にもバラつきが出る点に注意です。

鉄骨が良いんですけど、「サビ」が心配です…

今はどのハウスメーカーも塗装やメッキで「サビ」を防いでいます。最低でも60年は住めるとアピールするくらい、サビ問題は改善されています。

火災に強いのはどっちですか?

倒壊しにくいのは木造です。バーベキューの木炭のように、炭化することで崩れずに残ります。鉄骨は一定の温度に達すると、急激にもろくなり、突然くずれます。ただ、木造にせよ鉄骨にせよ、構造部分に火が回るころには手遅れなので、気にしなくていいと思います。

遮音性能が高いのはどっちですか?

鉄のほうが木よりも響きやすいので、木造住宅のほうが遮音性能はやや高いかな?くらいです。遮音性能は構造部分よりも、外壁・サッシ・床・間仕切りのほうが大事ですよ。

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