住まいづくりで「相見積もりは必須」ってよく聞くけど、実際にどうやるの?
なんか難しそうだけど、やらないとやっぱり損なのかな…
そんな方に向けて、この記事ではハウスメーカーの相見積もりの手順とコツについてまとめています。
この記事を読めば、
- 相見積もりの具体的な手順
- 営業マンへの伝え方
- 相見積もり相手の上手な断り方
なども、すべて理解できるようになっています。
相見積もりで200万円の値引きくらいはザラにあるので、ぜひ参考にしてみてください。
▼この記事を書いた人▼
ちなみに、この記事を書いている僕は【大手ハウスメーカーの現役社員】です。
今回は相見積もりされる側の営業マンの本音も書くので、ぜひ参考にしてみてください。
ハウスメーカーの相見積もりとは
相見積もりは、複数のハウスメーカーから間取りプランや見積もりをもらうことです。
1社だけで話を進めるんじゃなくて、気になるハウスメーカーは同時に話を進めて、プランや見積もりを比較しようね、っていう感じ。
相見積もりしないのは損です
相見積もりせずに、最初から1社だけで話を進めて、そのまま建てるのはアリ?
結論、相見積もりは絶対にやったほうがいいです。
理由は、相見積もりをすれば、ほとんどのハウスメーカーで値引きを引き出せるからです。
「本命のハウスメーカー以外は眼中にない」という人も、ちょっと気になるレベルのハウスメーカーに見積もりをお願いする価値はありますよ。
相見積もりは3社に絞るのがベター
相見積もりは多くても3社くらいに留めておくのがベターです。
理由は、見積もりを依頼した数だけ、モデルハウスでの打ち合わせが必要になるから。
例えば、5社や6社にお願いしてしまうと、
- 休みの日はすべて打ち合わせ
- 家を建てるまでの期間も長くなる
- 1社ごとにしっかり検討できない
といったマイナス要素が大きくなってしまいます。
また、2社だと価格の相場観なども掴みにくいので、相見積もりは3社がベストですよ。
3社でも面倒くさいわ!という人には、webでの相見積もりがおすすめ。
モデルハウスに行かなくても、自宅で間取りプランを無料で依頼できるサービスもあります。
相見積もりの3つのメリット
- 値引き交渉の武器になる
- 予算内で建てられるか分かる
- こだわりが明確になる
相見積もりはぶっちゃけ大変ですが、それでも実践するだけの大きなメリットがあります。
以下のメリットを読めば、多くの人が相見積もりをする理由が分かるかと思います。
①値引き交渉の武器になる
1つ目のメリットは、相見積もりすることで大きな値引きが引き出せるという点です。
○○ホームは2800万円だったから、そこまで下げてくれたら契約するんですけど…(チラッ
こうして他社の見積もりを引き合いに出すことで、営業マンも「他社に取られたくない」という理由から値引きをしてくれます。
※余談ですが、引っ越しや車の買取査定でも、相見積もりは使えます!!
②予算内で建てられるかどうか分かる
2つ目のメリットは、「自分たちの希望する予算内で建てられるかどうか」が早い段階で分かるということ。
希望の条件で見積もりを出してもらえば、総額費用は大体分かります。
早い段階で「このハウスメーカーは予算的に無理」というのも分かるので、住まいづくりの遠回りも避けられますよ。
③気づかなかった“こだわり”が見えてくる
3つ目のメリットは、相見積もりすることで自分たちのこだわりが明確になるということ。
相見積もりでは、各ハウスメーカーのプランや詳細な費用をチェックしていくことになります。
その過程で
- 自分たちが住まいづくりで1番に優先したいこと
- お金をかけてでも実現したいポイント
などもハッキリと見えてきます。
本命のハウスメーカー1社だけでは気づけなかったアイデアも、驚くほどたくさん出てきますよ。
相見積もりの手順は3ステップでOK
「相見積もり」のやり方は超簡単です。
全体的な流れとしては、以下の3ステップで完結します。
-
STEP1ハウスメーカーを2~3社に絞る公式ホームページやSNSで情報収集して、ハウスメーカーを2~3社に絞る。
-
STEP2プラン&見積もり作成の依頼絞ったハウスメーカーそれぞれのモデルハウスに足を運び、希望の条件や予算を伝えて、間取りプランや見積もりの作成を依頼。
-
STEP3比較検討予算や間取りを総合的に判断し、ハウスメーカーを絞っていく。必要ならばプランや見積もりを修正して打ち合わせを重ねる。
打ち合わせを2~3社で同時進行して、「微妙だな」というハウスメーカーはその都度断っていく形になります。
相見積もりする住宅メーカーの選び方
相見積もりするハウスメーカーの選び方は人それぞれですが、考えられるのは以下の2パターン。
- 価格帯が同じハウスメーカー同士
- 価格帯が全く異なるハウスメーカーと工務店
①のパターンは、金額に大きな差がない分、提案されるプランや営業マンの対応の違いがハッキリと見えてきます。
営業マンにとって相見積もり相手はライバルメーカーなので、値引き交渉もかなり有効。
②のパターンのように、あえてハウスメーカーと地元の工務店で相見積もりをするのもアリです。
金額が異なる両者をあえて比較することで、
- 工務店はこんなに安く大きな家を建てられるんだ…
- ハウスメーカーの性能に、工務店との差額分を払う価値はあるのかな?
といった気づきが得られます。
ただし、ハウスメーカーと工務店の相見積もりは、値引き交渉にはぶっちゃけ不向きです。
ハウスメーカーに工務店の見積もりを見せたところで、「うちでその金額は絶対に無理」と突き返される可能性が高いです。
値引き交渉は契約直前がベスト
手に入れた複数社の見積もりを使って、どのように値引き交渉すればいいのか?も気になりますよね。
ベストなタイミングは“契約直前”です。間取りや仕様が大まかに決まって「さぁどうしますか?」という段階。
営業マンからしても、数か月にわたって進めてきた案件なので、契約直前で手放すような真似はできません。
打ち合わせ初期段階では、値引き交渉をしたところで、安いグレードの仕様や商品を提案されて終わりです。
また、契約後はハウスメーカー側も値下げするメリットはないので、値引きは難しくなります。
断り方は「他社に決めました」でOK
相見積もりをすると、必ず断らなければいけないハウスメーカーが出てくるもの。
ハウスメーカーを断る際には、メールで「他社に決めました」と伝えるのが100点満点の断り方になります。
- これまで良くしてもらったのに申し訳ない
- ケンカ別れになったらイヤだな…
という気持ちも分かりますが、そこは心を鬼にしてスパッと断ってください。
そもそも営業マンは同時に何人ものお客様を担当していて、月に1組契約できれば“超優秀”と言われる業界です。
※実際に断らなければいけない場面になった時には、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
>>【ハウスメーカーの断り方】現役営業マンがコツと例文を解説
相見積もりを成功させるための3つのコツ
- 依頼するプランや条件は揃える
- 予算は低めに伝える
- 見積もりしている事実も伝える
せっかく時間を割いて相見積もりするなら、何としてでも住まいづくりは成功させたいですよね。
そこで重要になる、相見積もりを成功させるためのコツもいくつか紹介します。
①依頼するプランや条件は揃える
複数社に見積もりを依頼する場合は、できるだけ同じような間取りやプランを伝えることが大切です。
たとえば、下記のような条件。
- 4LDK
- リビングは吹き抜け
- ランドリールームが欲しい
などなど。
それぞれのハウスメーカーに異なる要望を伝えてしまうと、比較するのが難しくなり、相見積もりの意味も薄れてしまう点に注意です。
②予算は低めに伝える
同僚の営業マンたちも同じ意見でしたが、希望予算はちょっと低めに伝えるのがベストです。
- 本当の予算:3000万円
- 伝える予算:2700~2800万円
営業マンというのは、基本的にお客様の予算ギリギリまで取ろうとします。
正直に「予算3000万円です」と伝える
→見積もりは「2980万円」で出てくる。
また、最初に少し余裕をもって低めの予算を伝えておくことで、オプションやグレードアップをしても本当の予算内に収めることができますよ。
※あまりにも低い予算を伝えると、「うちではその金額は無理だから、よそに行ったほうがいい」と相手にされないこともあるので注意。
③相見積もりしている事実も教える
相見積もりをしている事実は、営業マンにも伝えておくのがおすすめです。
営業マンとしても「他社に取られたくない」という心理が働くので、足元を見られたり、無理な金額を提示される可能性が小さくなります。
伝え方としては、
実は、他のハウスメーカーさんも何件か打ち合わせを進めていて、金額や間取りで1社に絞ろうとしてるんですよね~
とやんわり言えばOKです。
相見積もりされる側の現役営業マンの本音
さて、今回の記事を書くにあたり、同僚の営業マンや他社ハウスメーカーの営業マンにもいろいろ聞いてみました。
普段は知ることができない“相見積もりされる側の本音”を書いてみます。
正直、相見積もりされるのはイヤ
営業マン全員が口を揃えて言ったのは「相見積もりされるのはイヤ」「良い気分はしない」ということです。
実際はほとんどのお客様が相見積もりをするので、営業マンもそれを前提に対応しますが…
他社を引き合いに出されると、やっぱり良い気分はしないとのこと。
それでも「相見積もりはやるべきだ」
そんな営業マンたちが教えてくれたのは、「それでも相見積もりはやったほうがいい」「値引きの大きな武器になる」ということでした。
営業マンも結局は上司に値引きのお願いをするので、その時に
○○(メーカー名)は■■万円だったから、あと●●万円値引きしてくれるなら契約する
と言われたほうが、上司にも交渉しやすく、上司もOKを出しやすくなります。
単に「値引きして」「安くして」と言われても、営業マンは上司にお願いしづらいものです…。
事前に知っておきたい4つの注意点
相見積もりを実践するうえで、注意しておきたいポイントもいくつかあります。
①「値引きに成功!」と勘違いしちゃう
お客様には「値引き」に見えても、営業マンが最初から多めに利益を乗せていただけというパターンもあります。
そもそも見積もりは営業マンの裁量で、どれくらい利益を乗せるのかも営業マン次第。
あらかじめ300万円多めに見積もっておいて、「300万円値引きしておきました!」と言ったところで、誰にもバレません…。
対策としては、実績のある大手ハウスメーカーを選ぶこと。
背負っている看板が大きいほど、末端営業マンの権限は小さくなり、ぼったくり等のリスクも小さくなります。
②値引きNGのハウスメーカーもある
「一条工務店」のように、社内全体で値引きNGを掲げているハウスメーカーもあるので、すべてのハウスメーカーで相見積もりが有効なわけではありません。
値引きNGな有名ハウスメーカー
- 一条工務店
- 富士住建
- 無印良品の家 など
気になるハウスメーカーが値引き可能かどうかは、Google検索で調べれば出てくるかと思います。
実際にモデルハウスで営業マンに聞いてみるのもアリです。
③スケジュールに余裕を持つべし
相見積もりで1つのハウスメーカーまで絞るには、少なくとも2~3か月はかかると思っておきましょう。
間取りプランと見積もりを作成するのにも、大体1週間~1ヶ月はかかるもの。
それを複数社で行うので、ある程度のスパンは必要になります。
④値引きできればいいって話でもない
値引き交渉に力を入れすぎた結果、住み心地や性能がイマイチな家が建ってしまうなんてことも実際にあります…。
相見積もりはあくまで値引きを引き出す【手段】。相見積もり自体が【目的】になってしまわないようにだけ注意してください。
相見積もりをするにしても、予算内に見積もりがおさまっているなら、価格には一旦を目をつむるのが良いかなと!
めんどくさいを解決!webで相見積もりしよう
最後に…実際にやってみると分かりますが、相見積もりはめちゃくちゃ面倒くさいです。
- 休みのたびにモデルハウスへ
- 毎回2~3時間の打ち合わせ
- 次回までに夫婦で話し合うことがてんこ盛り
- 子どもと一緒に過ごす時間が少なくなる
そんなこんなで、休日がつぶれるのはもちろん、精神的にもかなり堪えます…。
そこで役に立つのがweb上で相見積もりできるサービスです。スマホ1台で完結するので超ストレスフリー!!
▼相見積もりできるサイト▼
相見積もりサービスなら、2022年現在は「タウンライフ家づくり」の1択です。
- 希望する間取りや予算を入力
- 地元のハウスメーカーや工務店を選択
- 見積もりを依頼
たったこれだけの手順で、各社からカタログ・間取りプラン・見積もりが自宅に届きます。
あとは届いた間取りプランや見積もりを比較してみて、気に入ったハウスメーカーのモデルハウスで打ち合わせをすればOK。
「タウンライフ家づくり」は完全無料&累計112万人以上が利用していて、普通に安心して利用できるサイトです。
気になるハウスメーカーの間取りプランや見積もりが欲しいなら、1度チェックしてみる価値アリですよ。
タウンライフ家づくり公式サイトはコチラ▼実際の体験談レビューはこちら▼
>>タウンライフ家づくりのレビューと口コミ評判
相見積もりでよくある質問まとめ
難しいと思います。低価格の商品や仕様を提案されるだけかなと。値引き交渉のベストなタイミングは契約直前です。詳しくは以下の記事をどうぞ。
>>【からくり暴露】ハウスメーカーの値引きのやり方
請負契約を結ぶまでは、基本的にどのハウスメーカーも無料です。納得いくまで打ち合わせしてくれるハウスメーカーも多いです。「住友林業」は初回から5万円かかる点に注意。
土地が決まっていれば、いつでもOK。なるべく複数社で同時進行するのがおすすめ。比較しやすいです。
規約的にダメなところもあるので、まずは規約を確認しましょう。他社の見積もりを見せたところで、「そこまで下げればいいのか」と足元を見られるだけなので、おすすめはしません。契約直前にズバッと「ここまで下げて」が理想です。
※以下、注文住宅を建てるなら、スキマ時間で利用しておきたい無料サービスです。
住まいづくりで後悔したくない方は、ぜひ活用してみてください。
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カタログはいわば教科書のようなもの。カタログを広げて、夫婦で話し合うのも住まいづくりの大切な時間です。
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