基礎知識

【2×4工法のメリットと欠点をプロが解説】後悔する前に読むべし!

2×4工法のメリットや欠点を簡単解説!在来工法との違いもこれで完璧!

気になっているハウスメーカーが2×4工法なんだけど、2×4工法って実際どうなの?

在来工法(軸組工法)とどっちが良いのかも教えてほしい。

そんな方に向けて、この記事では2×4工法のメリットデメリットをまとめています。

住まいづくり初心者の方でも分かるように解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

スーツくん
スーツくん
ちなみに、この記事を書いている僕は大手ハウスメーカーの現役社員です。

2×4工法(ツーバイフォー工法)とは

2×4工法とは

2×4工法(ツーバイフォー工法)は、在来工法とならぶ日本の木造住宅のメジャーな工法です。

大きくは【木造枠組壁工法】のなかの1つとして分類されています。

スーツくん
スーツくん
ちなみに最近の主流は2×6工法です

2×4工法は【面】で建物を支える工法

2×4工法

対して、2×4工法は面(パネル)で建物を支える工法です。

柱と合板を一体化したパネル状にして、

  • 天井

をパタパタと組み合わせていきます。

※窓やドアなどは壁をくり抜いて作ります。

スーツくん
スーツくん
2×4工法は段ボールを組み立てるイメージです!

在来工法は【線】で建物を支える工法

木造在来工法

対して、在来工法は【線】を組み合わせて建てる工法です。

ここでいう【線】は、

  • 梁(はり)
  • 筋交い(すじかい)

の3つの木材を指します。

スーツくん
スーツくん
在来工法は3つの木材を組み合わせて建てる!

ちなみに、在来工法の木材は105mm角や120mm角で、2×4工法よりも角材は太いです。

地方の工務店のほとんどは在来工法なので、日本の建物のおよそ7~8割は【在来工法】で建てられています。

「2×4」って、どういう意味?

ツーバイフォー工法の角材

“2インチ(38mm)×4インチ(89mm)の木材”を使っているため、2×4工法と呼ばれています。

2×6工法や2×8工法はさらに木材が太くなります。

2×4工法のメリット

注文住宅のメリットデメリット

そんな2×4工法のメリットがこちら↓

  1. 品質が安定している
  2. 台風・強風に強い
  3. 地震に強い
  4. 火事にも強い

いずれも在来工法より優れている点です。順番に解説していきますね。

品質が安定している

ツーバイフォー工法の品質

2×4工法は建物の品質が安定しています(住宅ごとの完成度にバラつきが少ない)。

というのも、2×4工法では規格化された部材を利用し、作業工程もすべてマニュアル化されているからです。

釘を打つ位置や本数、手順まですべてマニュアル化されています。

現場作業もすべてマニュアルに従うだけなので、職人さんの技術に完成度が左右される可能性は低いのが良いところです。

スーツくん
スーツくん

在来工法は職人さんの作業も多く、必ず品質にムラが出ます…。

台風・強風に強い

注文住宅と台風

2×4工法はそもそもハリケーンが頻繁に起こる北米で生まれた工法です。

耐風性にはめっぽう優れているので、台風の多い日本でも安心です。

スーツくん
スーツくん
点ではなく面で支える構造なので、台風の力も分散して耐えられる!

2×4工法は耐震性も高い

注文住宅の耐震性

在来工法よりも耐震性に優れているのもメリットです。

線で組み立てる在来工法では、柱と梁の継ぎ目などに力が加わると、どうしてもその弱さが露呈します。

一方の2×4工法は継ぎ目の少ないパネル構造なので、パネル全体で力を分散・吸収できるんですね。

耐火性が高く、火災保険料も安い

強い攻撃を受け止めるイラスト

2×4工法は火災にも強いです。

壁や枠がパネルで覆われているため、空気の流れを遮断して、火が燃え広がるのを防いでくれます。

また、1階と2階の境目にもファイヤーストップ材と呼ばれる角材を使用するので、初期消火で鎮火できる可能性も高くなります。

2×4工法は優れた防火性能を持つ構造として火災保険料の優遇を受けられることもあります。

2×4工法の欠点・デメリット

デメリット

2×4工法にも当然デメリットはあります。

  1. 大きな窓を作りにくい
  2. カビや結露が発生しやすい
  3. リフォームにも不向き

順番に解説していきますね。

大きな窓を作りにくい

リビングの大きな窓

2×4工法は大きな窓(開口部)が作りにくいのが難点です。

パネルで家を支える構造上、窓を作るために壁をくり抜くと強度がガクッと落ちてしまうんですね…。

スーツくん
スーツくん
もちろん強度を落としてまで大きな窓を作ることはできません。

カビや結露が発生しやすい

壁のカビ

2×4工法にはカビや結露が発生しやすいというデメリットも…。

2×4工法は在来工法よりもスキマが少なく、気密性も高いのが特徴です。

これは大きな長所ですが、建物の中の湿気を逃がしにくく、カビや結露が発生しやすいという短所でもあります。

スーツくん
スーツくん
特に「壁の中」は表からは見えないので、気づいた時には中がボロボロ…というケースも。

事前に保証があるかどうかを確認

2×4工法を採用している大手ハウスメーカーは、基本的にカビや結露も保証内で対応してくれます。

工務店はその会社によりけりなので、必ず保証があるかどうかは確認しておきましょう。

2×4工法はリフォームにも不向き

リフォーム

最後に、2×4工法で建てられた家はリフォームやリノベーションも苦手です。

壁で建物全体を支える構造なので、壁の位置を移動させたり、壁をなくすのは非常に難しいんですね。

一方の在来工法は、壁をぶち抜いて大きな空間を作れるので、リフォームや増改築にも柔軟に対応できます。

スーツくん
スーツくん

以上、2×4工法のメリットデメリットでした。もう一度まとめておきます。

メリット デメリット
品質が安定している 大きな窓を作りにくい
台風・地震・火事にも強い カビや結露が発生しやすい
火災保険料が安くなる リフォームに不向き

2×4工法の防音性について

うるさくて耳を防ぐ女の子

少しマニアックな内容ですが、【2×4工法の防音性】についても簡単に解説します。

結論、2×4工法の家は外部からの音に強いですが、内部の音は響きやすいです。

2×4工法は外部からの音に強い

電車と幹線道路

2×4工法はスキマが少なく、外部からの音が室内に伝わりにくいという特徴があります。

  • 幹線道路のそば
  • 電車が近くを通る
  • 飛行機が通るルート

上記のような場所に建てる場合は、2×4工法の防音性も大きなメリットになります。

建物内部の音は響きやすい

家の中で走り回る子ども

2×4工法はスキマの少ない構造なので、内部の音も閉じこめます。つまりは響きやすい。

2階で子どもが走り回る音も、1階のリビングにズシズシ響いたり…。

メーカーごとで床の衝撃音を抑える対策も異なるので、ハウスメーカー選びの際は要チェックです。

スーツくん
スーツくん
遮音性能をチェックするなら、実邸訪問や宿泊体験などで実際の住まいを体験するのが1番おすすめ!

今後の主流は2×6工法へ

ツーバイシックス工法

今後は2×4工法よりも、2×6工法が主流になると思われます。

スーツくん
スーツくん
実際に、大手ハウスメーカーでは2×6工法が増えています。

単純に2×4工法よりも優れている

2×4工法 38mm×89mm
2×6工法 38mm×140mm

2×6工法は、2×4工法よりも木材が2インチ大きくなるので、シンプルに耐震性能もアップします。

断熱材もたくさん入れられます

2×6材を使用するということは、2インチ壁が厚くなるということです。

断熱材は使用する木材の厚さ分だけ入れられるので、2×6工法のほうが断熱材も厚くなります。

2×4工法では89mmの厚さ、2×6工法では140mmの厚さの断熱材を入れることが可能。

2×6工法のほうが1.5倍以上も断熱材が厚くなるので、それだけ断熱性能が上昇します。

スーツくん
スーツくん
高気密・高断熱を求めるなら、2×6工法のほうがおすすめです。

2×4工法(2×6工法)のハウスメーカー4選

ハウスメーカーの選び方

2×4工法または2×6工法で建てられる大手ハウスメーカーは以下の通りです。

ちなみに2×4工法を日本に広めたのは「三井ホーム」と言われています。

※それぞれハウスメーカー名をクリックすると、特徴をまとめた記事へジャンプします。

▼大手ハウスメーカーの特徴をザクっと学びたい方は、以下の記事をご覧ください。

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【まとめ】2×4工法と在来工法、どっちもOK

家を守るイメージ

まとめです。

木造住宅であれば、ぶっちゃけ在来工法と2×4工法の差はそこまで気にしなくてもOKです。

どちらも十分な耐震性を持っていますし、住み心地を大きく左右するような違いはありません。

とはいえ、安定した品質・性能を確保できるという点では2×4工法が勝っているので、

施工ミスとか、職人の腕に左右されないか心配…

という方は、2×4工法のハウスメーカーを選ぶと安心ですよ。

木造在来工法のメリットや耐震性をプロが解説!2×4工法とどっちにする?
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