ミサワホームで予算的に「スマートスタイル」を考えているんだけど、実際のところどうなの?
スタイルごとの違いや価格、標準装備について知りたい。
そんな方に向けて、この記事ではミサワホームのスマートスタイルについて分かりやすく解説しています。
この記事を読めば、
- スマートスタイルのどのシリーズを選んだらいいのか
- スマートスタイルはアリかナシ
かも分かるようになっています。
ちなみに、この記事を書いている僕は【大手ハウスメーカーの現役社員】です。
スマートスタイルはミサワホームの規格型住宅
スマートスタイルはミサワホームの規格型住宅です。
「センチュリー」「ジーニアス」などの自由設計とは違い、ある程度決められた間取りやプランの中から選んでいくことになります。
「ハウスメーカーが敷いたレールの上で家を建てるって…注文住宅にする意味あるの?」
そう思われるかもしれませんが、スマートスタイルはセミオーダーに近い規格型住宅です。
- 選べるプランは100通り以上
- 間仕切りなどのカスタマイズも可能
建売住宅とは全く違い、自分たちに合った間取りやデザインの注文住宅を建てられます。
建物や窓の大きさは融通が効かない。。
とはいえ、スマートスタイルは規格型なので、
- 延べ床面積
- 開口部
- 奥行
などはシリーズごとにある程度決められています。
もう少し建物を大きくして、窓もドーンと大きくしたいな…
というのは、センチュリーやジーニアスなどの自由設計の範囲になります。
スマートスタイルの魅力は“価格の安さ”
すでにあなたもご存知だと思いますが、「スマートスタイル」最大のメリットは“価格の安さ”です。
「センチュリー」「ジーニアス」よりもコストを抑えながら、ミサワホームの構造やデザインを持ったマイホームを建てられるのが良いところです。
スマートスタイルの各シリーズの特徴
出典:ミサワホーム
そんなスマートスタイルには、全部で8種類のシリーズが用意されています。
正直どれが自分たちに合っているのかを見抜くのは大変ですよね…。
そこで今回は、シリーズごとの特徴をビギナーさんでも分かるようにまとめてみました。
商品名 | 特徴 |
H | スキップフロア4~5層空間 |
S | 完全ZEH対応 |
B | オーソドックスな間取りとデザイン |
E | 創エネ×畜エネのスマートな住まい |
G | 住み心地の良さに定評あり |
O | カスタマイズ性が高い |
K | 小屋裏2階建てタイプ |
A | 平屋タイプ |
※工法などの基本的な部分は全シリーズ共通です。
というわけで、ここからはシリーズごとの特徴を詳しく解説していきます。
以下を読めば、きっと自分たちに合ったスマートスタイルが見つかりますよ。
スマートスタイルH/スキップフロア4層空間
スマートスタイルの最新商品「H」シリーズは、スキップフロアを最大限に活用した4層空間の2階建て住宅です。
延べ床面積は100~110㎡とコンパクトサイズですが、約3mの天井高や大開口ハイサッシでタテに空間を広く使うので、室内は開放的になっています。
- 水回り集中設計(キッチン・洗面所・バスルーム・トイレが隣接)
- 干す・取り込む・畳む・しまうのランドリー動線を提案
- IoT技術の「リンクゲイツ」を標準化(電動錠・電動シャッターなど)
- グループ会社のオリジナル家具を造り付け
- インテリアから外構までトータルパッケージ化
ちなみに、キッズデザイン賞を受賞した「新・スキップ蔵」では、ゆっくり閉まるソフトクローズドアなど、子どもの安全性に配慮したアイテムが標準採用されています。
※スキップフロアが好みじゃない人には不向きです
スマートスタイルS/完全ZEH対応
※「S」…simple/solar/smart house
「S」シリーズは完全ZEH対応モデルです。
2020年に求められるエネルギー性能を先取りする形で、2014年に発売されたシリーズ。
実際にその性能は、2020年現在でも十分に通用するレベルです。
- 外皮面積を小さくして熱損失を抑える「ECO」フォルム
- 壁面に比べて、屋根の面積を大きくすることで断熱性能UP
- 熱の影響を受けやすい東西の開口面積を抑えて断熱性能UP
- 断熱材には寒冷地で使用される「高性能グラスウール」を標準搭載
- エネルギーを見える化する「HEMS」を標準搭載
ご覧のように、断熱性やスマートハウスといった部分に力を入れているのが「S」シリーズです。
▼HEMSを採用したスマートハウスについて理解を深めたい方は、以下の記事をご覧ください。
スマートスタイルB/「普通」という良さ
ミサワホームが“BEST BESIC”と称する「B」シリーズは、「日本の定番住宅」がコンセプト。
良い意味で「普通」の間取りやデザインには、住む人を選ばない良さがあります。
「結局はこれでしょ?」といった設備や仕様が、あらかじめパッケージ化されているのが良いところです。
- ミサワホームの真骨頂である「蔵」
- タイル外壁
- 太陽光発電×蓄電池
- 2.5~2.7mの折り上げ天井
「日本の定番住宅」というコンセプトは、悪く言えば“無難”や“普通”といった言葉で表現されるかもしれません。
ただ、裏を返せば「失敗しにくく、大多数にとって正解の間取りやプラン」とも言えますね。
「B」シリーズは良い意味で普通のシリーズ。こだわりや希望が少ない人に向いています。
スマートスタイルE/創エネ・畜エネのスマートハウス
※「E」…ethical(倫理的・道徳的)
「E」シリーズのコンセプトは“地球やヒトへの思いやり”。
ベースとなっているのは、太陽光と太陽熱を同時利用する「カスケードソーラーシステム」や蓄電池・HEMSなどの省エネ住宅です。
■カスケードソーラーシステムとは
太陽光発電に加えて、屋根面で温められた空気を1階床下までダクトを通して送り、床下から建物を温めるシステム。
「E」シリーズのその他の特徴は以下の通りです。
- 約2.7mの天井高
- タイル外壁
- 大収納空間「蔵」※小屋KURA
- 2階居室はすべて勾配天井
- 外壁タイルの張り分けでカスタマイズ可能
- 屋根形状の変更でカスタマイズ可能
ちなみに、建物サイズは34坪(約112㎡)と38坪(約125㎡)の2通りが基本となっています。
スマートスタイルG/ゆとりのある家
※「G」…grand/graceful
「G」シリーズはゆとり設計&プレミアムデザインをコンセプトにした、住み心地の良さに定評があるシリーズです。
スキップフロアの4層構造に加えて、LDKに広間のようなパブリックスペースを設けることで、ゆったり過ごせるようになっています。
- 玄関ホールは広々ゆったり
- 土間を通ると、多用途で使える吹き抜けのスイッチルーム
- 家族の成長に合わせて対応できる間取りプランニング
「G」シリーズは口コミや評判を見ていても、「住み心地が1番良い」という声をよく見かけます。
“ゆったりのんびり暮らせる家”を理想とする人にピッタリかなと。
スマートスタイルO/自由にカスタマイズ
※「O」…Outspace/Overhang
「O」シリーズのコンセプトは“スマート&カスタマイズ”。
スマートスタイルのなかで最も選択肢の多いシリーズです。
プロの知恵と工夫が盛り込まれた100以上の項目をベースに、プランやアイテムを自分たちで選べます。
- ファサードデザイン(建物のフォルム・カラーなど)
- プランニングデザイン(センターリビング・マルチスペースなど)
- 空間デザイン(大空間設計・勾配天井・蔵など)
- インテリアデザイン(建具など)
- アイテムデザイン(手すり・ユニットバスなど)
などなど、その他のシリーズとは違い、カスタマイズの選択肢が多いです。
また、1階軒下空間やバルコニーなど、自然を取り入れるデザインも積極的に提案してくれますよ。
スマートスタイルK/小屋裏2階建てタイプ
※「K」…Koyaura
「K」シリーズは、「O」シリーズの小屋裏2階建てタイプです。
大屋根をのせることで生まれる屋根裏空間をそのまま居室として構成するのが大きな特徴です。
また、「O」シリーズのカスタマイズ性も踏襲しつつ、キッチン位置や外観デザインの選択肢なども増えています。
- 可変性の高いプランニング(ゾーンフリー設計)
- 開放的な吹き抜けリビング
- 切妻の大屋根
- 外壁はツートンコーディネートが基本
※建物の大きさ的には37坪前後が基本。
スマートスタイルA/平屋
「A」シリーズはシニア夫婦向けの平屋です。
ミサワホームでコストを抑えながら平屋を建てるなら、「A」シリーズが最有力候補になるかと思います。
- 最高4.3mの勾配天井
- 6連開口掃き出し窓
- どの部屋も庭に面する「八景」を提案
- 室内と玄関の両方から出し入れできる「蔵」
※通常の平屋は20~25坪、蔵あり平屋は23坪と25坪のプランから。
というわけで、もう一度スマートスタイルの各シリーズの特徴をまとめておきます。
商品名 | 特徴 |
H | スキップフロア4層空間 |
S | 完全ZEH対応 |
B | オーソドックスな住まい |
E | 創エネ×畜エネのスマートな住まい |
G | 住み心地の良さに定評あり |
O | カスタマイズ性が高い |
K | 小屋裏2階建てタイプ |
A | 平屋タイプ |
自分たちに合ったシリーズはなんとなく見えてきましたか?
モデルハウスなどで要望を伝えると、営業マンがピッタリなシリーズを教えてくれるので、1度足を運んでみるのもアリだと思いますよ。
スマートスタイルの標準装備【良い】
規格型住宅といっても、やはりそこはミサワホーム。スマートスタイルの標準装備は豪華です。
システムキッチン | 人造大理石カウンター、シングルレバー水栓、木目の扉材質など |
ユニットバス | TOTOやLIXILの1坪タイプ |
トイレ | 1階はウォシュレット仕様。2階は暖房便座。 |
洗面化粧台 | 一般的な洗面化粧台 |
ローコストメーカーや地元の工務店だと、オプション価格になるような設備もあらかじめ装備されています。
また、シリーズによっては造作の家具なども標準装備されているので、インテリアにかかる初期費用も少し抑えることができます。
スマートスタイルの価格や坪単価について
スマートスタイルは坪単価60~70万円スタートで見ておくのが良さそうです。
スマートスタイルには
- ベーシック仕様
- カスタム仕様
- ZEH仕様
の3つがあり、ZEH仕様にすると総額200~300万円ほどアップすることになります。
※ちなみにカスタム仕様はベーシック仕様よりも設備のランクが上がります。
同じ価格帯で建てられる大手ハウスメーカー
ミサワホームのほかに、坪単価60万円~70万円ほどで建てられるのは
あたりになります。
上記3つの大手ハウスメーカーなら、スマートスタイルと同じ価格帯で注文住宅も可能なので、1度検討してみる価値アリです。
逆に、以下の大手ハウスメーカーは予算的にちょっと厳しいかなと思います…。
※上記3つは諸々込みで坪単価80万円スタートくらいになります。
まとめ:プランが気に入れば、お得でしかない!
出典:ミサワホーム
スマートスタイルは、ミサワホームブランドの家を価格を抑えながら建てられるのが良いところです。
たとえ規格住宅だとしても、
- モノコック構造
- 制震「MGEO」
- ミサワのおしゃれなデザイン
などを持った住宅は、ミサワホームでしか建てられません。
また、同僚の営業マンとも雑談していたのですが、
- 規格型住宅はプランや仕様が気に入るのであれば、自由設計より安くなるから選ぶべきだと思う。
- 一般的な規格型住宅ではダサくなりがちだけど、ミサワホームならアリかな。
といった声も聞けましたよ。
ローコスト住宅や建売に金額は及びませんが、結論、スマートスタイルは【全然アリ】だと思います。
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