次の休みの日に住宅展示場に行ってみたいけど、初めてだから色々と不安…。
モデルハウス見学の流れとか、見るべきポイントについて教えてほしい。
そんな方に向けて、この記事ではモデルハウス見学のポイントや注意点についてまとめています。
この記事を読めば、
- 見るべきポイント
- 見ても意味がないポイント
- 予約の有無や持ち物リスト
なども分かるようになっています。
ぜひ参考にしてみてください。
▼この記事を書いた人▼
ちなみにこの記事を書いている僕は、大手ハウスメーカーの現役社員です。
実際にモデルハウスに常駐することもあるので、そのあたりの経験談も交えて解説していきますね。
モデルハウスってどんなところ?
モデルハウスは、ハウスメーカーの建物を実際に確認できるところです。
営業マンも何人か常駐していて、見学時に担当した営業マンが今後のあなたの担当になります。
モデルハウスのような家は建たない!!
初めてのモデルハウスでワクワクしている人には申し訳ありませんが、実際にモデルハウスのような注文住宅を建てるのは99%不可能です。
モデルハウスはハウスメーカーにとってアピールの場でもあり、建築費用は軽く「億」を超えます。
モデルハウスに行くと「こんな家に住みたい!!」と思うものですが、実際は予算的にほぼ不可能なので注意してくださいね。
モデルハウス見学の1日の流れ
初めてのモデルハウスや住宅展示場って、いろいろ不安ですよね。
営業マンのセールストークも凄そうだし、1回入るとなかなか出てこれなそう…。
そのあたりの対処法も含めて、モデルハウス見学の大まかな流れを紹介します!!
①気になるハウスメーカーのモデルハウスに入る
住宅展示場にはいくつものモデルハウスが建ち並んでいるので、気になるハウスメーカーから順に見ていきましょう。
とはいえ、見学時間は1社につき大体1~3時間ほどかかるので、1日ですべてのモデルハウスを見て周るのは難しいかなと…。
というわけで、あらかじめ見学するハウスメーカーはいくつか絞っておくのがおすすめです。
②ヒアリング&アンケート記入
モデルハウスに入ると、まずはテーブルのあるスペースに誘導され、ヒアリングやアンケート記入からスタートします。
ハウスメーカー側が欲しい情報は、大体以下のような感じです。
- 名前
- 住所
- 職業
- 年収
- 土地の有無
- 家を建てる理由
いきなりヒアリングから始まるなんて嫌かもしれませんが、決して堅苦しい雰囲気ではなく、どこも超ゆる~い雰囲気で始まるので安心してください。
年収など書きにくい部分があれば、そこは空欄のままでもOKです。
③見学
ひと通りアンケートの記入や談笑が終わったら、いよいよ建物全体の見学です。
家に帰ってからも思い出せるように、できれば写真や動画におさめておくのがおすすめです。
※「写真を撮ってもいいですか?」と一言断っておけば完璧!!
④説明&次回予約
見学が終わったら、打ち合わせスペースに移動して、ハウスメーカーの特徴や良さについて説明してくれます。
見学して気になったことや、事前にまとめておいた質問リストなども、ここで全部聞いちゃいましょう。
そして最後に、次回の打ち合わせ日時についても聞かれるかと思います。
- そのハウスメーカーが気に入ったなら、次回の予約も取っていく
- もう少し考えたい場合は、「他のハウスメーカーも周ってから、またこちらから連絡します」と言えばOK
といった感じになります。
その場で断りづらい場合は、とりあえず次回予約を取っておいて、帰宅後にメールでお断りでもOKです。
モデルハウスで見るべきポイントは3つ!
モデルハウス見学で「ここだけは絶対に見ておけ!」というポイントを3つ紹介します。
以下で紹介するものは、実際にモデルハウスでしか確認できないコトです。
①営業マンやスタッフ
モデルハウスで絶対にチェックしておきたいのが、担当の営業マンやスタッフさんとの相性です。
基本的にはモデルハウス見学で担当についた人が、これからあなたの担当営業マンになります。
モデルハウスに行ったら、常に頭のなかで「この人とこれから一緒に家を建てられるかな?」と考えておきましょう。
「注文住宅は営業マンと建てるもの」と言われるほど、営業マンとは長いお付き合いになります。
②床材やクロスなどの内装
床材・壁紙・照明などの内装は、モデルハウスでも実際の戸建てと同じものを使用していることが多いです。
自分たちのマイホームでもそのまま採用できるものが多いので、
- どのメーカーのものなのか?
- 値段はどれくらいか?
なども聞いておいて損はありません。
クロスの張り分けや照明の当て方にはプロの技がたっぷり!!内装はたくさん写メっておくと◎。
③設備の使い勝手と価格
キッチンやお風呂などの設備の使い勝手も、実際に触れて確かめておきましょう。
設備関連で営業マンに確認しておきたいのは以下の3つ。
- どこのメーカーのものか
- 標準仕様かどうか
- オプション料金はどれくらいか
このあたりは実際にモデルハウスで営業マンに聞かないと分からないので、積極的に聞いておきましょう。
【注意】見ても意味がないポイント4選
次に、モデルハウスで見てもあまり意味がないポイントを4つ紹介します。
①建物の大きさ
多くのハウスメーカーのモデルハウスは、戸建てサイズとはかけ離れた“巨大サイズ”です。
LDKの広さなども現実的ではないので、広さや解放感というのはある程度無視しておくのが吉。
後述しますが、サイズ感などは建売住宅や完成見学会で確認するのがおすすめです。
②外観
モデルハウスは外観もオシャレですが、実際のところはオプションてんこ盛りです…。
- オプションの外壁を全面貼り
- 1本100万円以上の化粧柱
- 装飾目的のルーバー(格子)
など、実際のマイホームで全部を採用すると、とんでもない金額になるオプションばかりです。
実際はモデルハウスのような外観にはならないので、その点は注意しておきましょう。
③間取り
モデルハウスの間取りは、ぶっちゃけあまり参考になりません。
巨大なモデルハウスだからこそできる間取りや動線も多く、スタッフもそこに住むわけではないので、住み心地よりも完全に見た目重視です。
個人的にはモデルハウスの間取りは無視してもいいかな…と思います。
④涼しい・暖かい
どのモデルハウスも全館空調がついているので、基本的に夏は涼しく、冬は暖かいです。
防音オプションや加湿器などもバンバンつけているので、モデルハウスが快適なのはぶっちゃけ当たり前。
このあたりの事実も頭に入れておいてくださいね。
モデルハウスへ行く前の事前準備リスト
ここからは、モデルハウスへ行く前に準備しておきたいコトや持ち物リストを紹介します。
持ち物は「靴下」を忘れずに!!
モデルハウスを見学する際には
- スマホ(写真・動画用)
- 靴下
- メモ帳とペン
- (マスク)
があれば十分です。
モデルハウスはいろんな人が出入りする場所なので、裸足はやっぱりマナー違反になります。
「靴下を忘れて、終始恥ずかしかった…」という声も多いので、靴下はお忘れなく!!
質問事項はまとめておこう
モデルハウスで営業マンに質問したいことは、ある程度リスト化しておくのがおすすめ。
帰りの車内で「あれを聞くのを忘れた…」というのはあるあるです…。
あらかじめメモ帳やスマホにまとめておけば、当日の聞き忘れもなくなりますよ。
夫婦の意見もある程度合わせておいて!!
モデルハウスに行く前に、夫婦間で理想のマイホームについてある程度共有できていることも大切です。
よくあるのは、営業マンの前で夫婦で揉めてしまうパターン…。笑
0から100まで決めなくてもいいので、家事関連は奥さんの意見を尊重するなど、大まかに決めておくだけでも全然違いますよ。
子どもを預けるのも選択肢
小さな子どもがいる家庭は、子どもを預けてからモデルハウスに行くという選択肢も検討してみてください。
実際に僕も0歳と2歳の子どもを連れて行きましたが、最後のほうは打ち合わせどころではありませんでした…。
モデルハウスは1社につき2~3時間かかりますが…これって、1歳2歳の子どもが我慢できる時間じゃないんですよね。
打ち合わせがまったく進まないこともあるので、その日はじいちゃんばあちゃんに甘えちゃっていいと思います!!
できれば予約してから行こう
モデルハウス見学は予約をしてから行くのがベターです。
数年前までは誰でもふらっと立ち寄れる場所でしたが、今は新型コロナウイルスの影響もあり、完全予約制のところも増えています。
予約ナシで行くと、営業マンがつかまらずにまた後日…というケースもあるので、なんにせよ予約しておくのがいいですよ。
見学予約は各ハウスメーカーや住宅展示場のホームページから可能です。
現場見学会や完成見学会もおすすめ
おまけとして、モデルハウス以外にも足を運ぶ価値があるスポットを3つ紹介します。
- 建売住宅
- 現場見学会
- 完成見学会
上記3つは行って損ナシです。それぞれ簡単に解説します。
①建売住宅
1つ目はそのハウスメーカーが販売している建売住宅です。
モデルハウスとは違い、リアルな戸建てサイズで、建物の大きさやLDKの広さなども確認できます。
営業マンに言えば、建売住宅も見学させてくれるので是非!
②現場見学会
出典:積水ハウス
2つ目は実際の建築現場を見学できる「現場見学会」です。
普段は目にすることのない家の構造部分や断熱材などもチェックできます。
こちらも営業マンに言えば、連れて行ってくれるので是非!
③完成見学会
3つ目は、そのハウスメーカーで注文住宅を建てたオーナーさんの家にお邪魔する「完成見学会」です。
完成見学会に行けば、実際にそのハウスメーカーで建てたらどんな感じになるのか?もひと目で分かります。
オーナーさんの生の声も聞けるので、完成見学会や住まいの参観日といったイベントもお見逃しなく!!
【補足】無知のまま、モデルハウスに行くのは危険
最後に、モデルハウスを見に行くなら、その前に注文住宅やハウスメーカーの知識をひと通りつけておくことが大切です。
理由は簡単で、なんの知識もないままモデルハウスに行っても、
- そのハウスメーカーの良し悪しが分からない
- 営業マンの説明もイマイチ理解できない
ということになるからです。
また、ホームページやカタログを見れば分かることも、モデルハウスで全部聞いていると、いくら時間があっても足りませんよね。
あらかじめカタログやホームページに目を通しておけば、モデルハウス見学は何倍も価値のある時間になるので、スキマ時間で情報収集しておくのがおすすめですよ。
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まとめ
モデルハウスで見るべきポイント
- 営業マンの態度や相性
- 床材・クロス・照明などの内装
- 設備(メーカーと価格)
見ても意味がないポイント
- 建物の大きさ
- 間取り
- 外観
- 快適さ
持ち物リスト
- スマホ
- 靴下
- メモ帳とペン
事前準備
- 見学するハウスメーカーは絞っておこう(1日2~3社が限界)
- 質問リストも作っておくべし
- 夫婦の意見は合わせておこう
行く価値のあるスポット3選
- 建売住宅
- 完成見学会
- 現場見学会
初めての住宅展示場はいろいろ不安かと思いますが、意外とどこもアットホームな雰囲気で対応してくれます。
また、1度モデルハウスに行くと、次からは気楽に行けるものです。
注文住宅は一生に一度の大きな買い物なので、後悔のないよう、いろいろなハウスメーカーのモデルハウスを見学してみてくださいね!!